デコルテにきびの基礎知識本文へ

デコルテにきびとは?

デコルテにきびの基礎知識policy

デコルテにきびができる原因

顔ほどではないにしろ、デコルテにきびに悩まされる人は意外と多いようです。

特に女性の場合は、デコルテのにきびが目立つと、人目を気にして着られる服が制限されてしまうなど、オシャレを楽しみたい年頃の女性にとっては、男性よりも深刻な問題かもしれません。

しかし、デコルテにできるにきびは、個人差もありますが、他の部位に比べると、比較的、治しやすい場合でもあるようなので、まずはその原因を知り、適切なケアを行うことが大切です。
デコルテの範囲
そもそもデコルテとは、胸を大きく開けたという意味のフランス語で、現在はエステやファッション業界では、首筋から胸元にかかるラインのことをデコルテ≠ニ呼んでいます。

右記に示すデコルテの範囲からも分かるように、この部分に目立つにきびができてしまうと、どうしても人目が気になってしまいますが、首や胸元には、それぞれ次のような特徴がみられます。

顔や胸などに比べると皮脂腺は少ないため、単に過剰な皮脂分泌がにきび発症の原因であるとは限らない...
胸部は、もともと皮脂分泌量の多い部位であり、皮脂腺が多く活発なため、毛穴が詰まりやすくにきびもできやすい...

デコルテのにきびは、20〜30代に突入してからできやすくなった…というケースが最近は増えているようです。

思春期にきびの原因は、主に過剰な皮脂分泌が原因と考えられていますが、20代以降になってからできる、いわゆる大人にきびは、過剰な皮脂分泌よりも、むしろそれ以外の原因が大きくかかわっているとする説が有力です。

特にデコルテのにきびは、下記に挙げるようなものが症状を悪化させる要因のひとつになっているという意見も多く、日常生活を見直し、できることから改めていくことが大切だと言われています。
デコルテにきびを誘発する原因

外的要因 胸元は皮脂分泌量が多く汗をかきやすい部位なので、汗をかいたまま放っておくと細菌が繁殖しやすく、にきびのもとになる。特に夏場になるとにきびができやすい人は要注意!
髪の毛 長髪の人は、髪の毛が皮膚に当たる刺激で、知らず知らずのうちににきびを誘発している可能性がある。また、髪は思った以上に雑菌が付着しているため、にきびのもとになることも…
下着 ナイロン素材等の化学繊維製品や、締め付けの強い下着などを身に付けていると汗が溜まりやすくなるため、にきびのもとになる。
石鹸・シャンプー等 入浴中、入念に洗浄していたとしても、シャンプー液等の洗い残しがあると毛穴を詰まらせ、にきびを誘発する原因にもなる。特にリンス(コンディショナー)には、髪をしなやかにするために油分が多めに配合されている製品もあるため、その油分が残留して毛穴を詰まらせニキビのもとになっていることも考えられる。
紫外線 首周辺部(特に首筋)は紫外線を浴びやすい。紫外線は皮膚の角質層を厚くし肌のターンオーバーを遅らせるとともに、皮脂や老廃物が毛穴が詰まりやすくなるため、にきびのもとになる。
寝具 枕カバーやシーツは、就寝中、直接肌に触れる時間も長いため、寝具が寝汗や埃などで汚れていると、にきびのもとになることも…
 内的要因 ストレス 仕事のプレッシャーや職場の対人関係、社会環境の変化(学生 → 社会人)によってストレスが溜まりやすい。過度なストレスは皮膚の機能低下をもたらし、にきびができやすくなる。
ホルモンバランスの乱れ 過度なストレス、生理前後などはホルモンバランスが乱れやすい。生理前後の女性は、女性ホルモン(男性ホルモンと似たような働きをする黄体ホルモン)の増加によって皮脂分泌が活発化するため、にきびが出来やすくなる。

デコルテにきび対策に欠かせない基礎知識

先にも説明したとおり、デコルテにきびは大人になってから出来やすくなったという人も少なくありません。

20代に突入(あるいは社会人になって)してから、デコルテにきびが目立つようになったという人は、過剰な皮脂分泌による毛穴の詰まりというよりも、むしろ前項で指摘したような外的要因や内的要因が複雑に絡み合ってにきびを誘発していることが考えられます。

そのため、外的要因だけではなく、内的要因対策も同時に行っていく必要がありそうです。

外的要因対策
デコルテにきびに限らず、にきび対策の基本は、常に肌を清潔に保つということです。特に胸元は皮脂分泌量が多く汗をかきやすい部位なので、汗をかいたら清潔なタオルでしっかりと拭き取り、入浴中は、よく洗浄し、特に髪の長い方は、シャンプーやリンスの洗い残しがないよう十分にすすぎ洗いを行いましょう。

※ただし、洗浄のし過ぎやタオルでゴシゴシ擦るような行為はかえって逆効果となるので要注意!

洗う順序にも気を使い、シャンプー → リンス → 体の洗浄といった流れで、首筋や胸元にシャンプー液などが残らないような工夫も大切です。

また、敏感肌の方は衣類にも気を配って下さい。ナイロン素材等の化学繊維製品や締め付けの強い下着などを身に付けていると汗が溜まりやすいので、通気性の良い綿素材のものを身につけるなどして、汗や汚れを極力回避するような衣服を身につけると肌にかける負担が減ります。

※できてしまったにきびは、なるべく手で触れないようにしましょう。しっかりと洗っているようでも手には意外と雑菌が多く付着しているため、患部を刺激するような行為は、かえって症状を悪化させるてしま危険があります。
内的要因対策
外的要因に比べ、にきび予防・対策が難しいのが、この内的要因ですが、ストレスをなくせ!と言われたところで、会社で働く社会人とっては、そう間単になくなるものではありません。そこで、なるべくストレスを溜め込まないよう心がけると共に、趣味や軽い運動で、日々のストレスを少しずつ発散することが大切です。

また、睡眠不足はホルモンバランスを崩すため、十分な睡眠時間(新陳代謝が最も活発化する夜10時〜深夜2時には布団に入っているとベター)を確保すると共に、食生活も見直してみましょう。

漢方薬でにきびを治す!?
働き出すようになってからできやすくなったというデコルテにきびなどは、外的要因よりも内的要因が深くかかわっていることも少なくないようです。

そこで、近年注目されているのが、漢方薬を使った体の中からにきびの改善を試みるケアです。

即効性はありませんが、にきびに効くとされる漢方薬は複数あり、市販の漢方にきび薬といえば『小太郎』やツムラ漢方『清上防風湯』などが有名です。

漢方薬が必ず効くとは限りませんが、にきびの出来やすい方は、一度、副作用の少ない漢方薬を服用して様子をみてみるのもよいかもしれません。



また、デコルテにきびがどうしても治らない・・・症状が悪化しているような気がする・・・といった悩みを抱えている方は、自己ケアではなく、専門家(皮膚科)による適切な治療を受けた方が治りも早い場合があります。

参考までに医療機関における主な治療法を、いくつか紹介しておきます。
医療機関で行われている治療法

ケミカルピーリング治療 にきびにフルーツ酸などを塗り、毛穴の詰まりを酸で溶かして、中に溜まった皮脂や汚れを外に出す治療
IPL治療 レーザー光よりも優しい光を患部に照射し、直接働きかける治療
イオン導入治療 微弱のイオン電流を流し、通常のケアでは届かない真皮層まで鼻に必要な有効成分(ビタミンCなど)を浸透させる治療
レーザーフェイシャル治療 レーザーを照射し発生した熱で、にきびの原因となっているアクネ菌を殺菌し取り除く治療
圧出治療 にきびにレーザーを照射し人工的に小さな穴をあけ、専用危惧(コメドセッシ)を用いてにきびの中にあるコメドを直接押し出す治療

デコルテにきびが中々治らない方へ
にきびも病気(正式名称:尋常性ざ瘡【ジンジョウセイザソウ】)のひとつなので、身体のどこかに悪いところがあるのは確かですが、その原因を特定するのは難しいようです。

なぜなら、にきびの原因は複数の要素が積み重なった結果、生じてしまうものなので、何か一つ問題を改善したからといって、直ぐに治るものではないからです。

しかし、デコルテにきびを含め、大人にきびができてしまう原因の多くは、日常生活(食事や睡眠、運動不足、ストレスなど)の中にあると考えられています。

したがって、日常生活を見直し改善することは決して悪いことではないので、できることからひとつずつ改めてみることが大切です。