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コレだけは押える!漢方薬によるにきび治療

昨今、レーザー治療や抗生物質の服用といった西洋医学とは異なる漢方によるにきび治療が少なからず注目されているようです。

この背景には、にきびが発症する原因が多岐にわたり複雑に絡み合っていることから、身体機能の失調から引き起こるにきびについては、漢方による身体内面の根本的な治療が効果的であり、にきびの出来にくい身体へと作り変えていくことが大切であると考え始めた人が少なからず増えたことによります。
漢方薬
確かに大人になってから発症するアダルトにきび≠ノついては、ストレスや偏食、睡眠不足などによる身体バランスの乱れが大きく影響していると指摘する専門家も多く、内面的な治療を行い、身体の調子を整えることは、にきびの出来にくい身体を作り上げることにつながるのかもしれません。

また、漢方薬は自然の物(生薬)が原料として使われているため、抗生物質などに比べると副作用が少なく(ただし、全くないわけではない…)、服用する者にとってはリスクの少ない治療薬であることも注目されている理由のひとつだと考えられます。
漢方薬として用いられる主な生薬

植物の花、葉、茎、根、昆虫、動物、鉱物 …他

ただし、漢方薬が必ず効果を発揮し、発症しているすべての人のにきびを改善するとは限りません。

漢方医学は西洋医学のように病気を直接治すというものではなく、体質や体のバランスをコントロールしながら調子を整えることを目的としています。

身体機能が本来備えている自然の治癒力を引き出す漢方医学は、その効果にも個人差がありますが、クレーターのような凹凸のあるにきび跡治療に関しては、漢方薬では改善の見られないケースも少なくありません。

そのため、近年は西洋医学と漢方薬を併用したにきび治療を試みるクリニックも増えているようです。

漢方によるにきびケアは、根気のいる、ある程度長期的なスパンで見た治療法なので、個々の身体状態や皮膚によって最適な処方箋が求められることから、効果的な治療を望むのであれば、薬局などで購入できる一般薬に頼るよりも、一度、医師(薬剤師)に相談し、適切なアドバイス・処方箋を受けた方が良いかもしれません。


にきびに効く漢方薬とは…

漢方薬を使ったにきび改善を試みる場合は、患部の状態や服用者の体質、あるいはにきび以外の併発症状によって処方が異なってきます。

そのため、効果的な漢方治療を行うためには、医師のアドバイスや処方箋が欠かせませんが、ここでは、にきび治療時に用いられる主な漢方薬について、いくつか列挙しておきましょう。

ただし、あくまで参考程度にとどめ、できるだけ医師(薬剤師)の指導の下、服用するようにしてください。
にきび治療に用いられる主な漢方薬

処方 特徴 にきびの状態
桃核承気湯 比較的体力がある方向け / 便秘、月経不順、冷え性、下腹部鎮痛顕著時等で使用 化膿
清上防風湯 主に患部が赤く大きく腫れあがっている場合に使用。 赤〜化膿
黄連解毒湯 体の熱や炎症をとりさり、機能の亢進を鎮める。 黄色
十味敗毒湯 皮膚の赤みや痒みを発散し、腫れや化膿をおさえる。 化膿
桂枝茯苓丸 若い人向け / 月経不順、冷え性、貧血、下腹部の圧痛などの症状時に使用。 月経前後のにきび
荊芥連翹湯 顔色が悪い、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、蓄膿症などに使用。 化膿

※上記症状に必ず効果を発揮するとは限りません。


豆知識:漢方薬に副作用はない!?

たとえば、にきび治療に使われるテトラサイクリン系の抗生物質は、眩暈(めまい)などの副作用が現れることもあるので、服用の際には注意が必要です。

一方、自然物を原料とした漢方薬であれば副作用がまったく出ないかというと、必ずしもそうとは限りません。

漢方薬による副作用は、通常、服用後3〜4日以内に何らかの異常(発疹、下痢、おう吐、胃痛など)が見られるので、自覚症状がある場合には服用を止め、必ず医師(薬剤師)に相談するようにしましょう。

ちなみに、市販の漢方にきび薬の中では、小太郎漢方製薬から発売されている『小太郎』ブランドが有名です。

小太郎(処方…清上防風湯)は服用されている方も比較的多いようなので、漢方薬を使って体の内面からにきびケアを試みようと考えている方は、一度、試して様子をみてみるのもよいかもしれません。