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黄にきびとは?

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黄ニキビができる仕組み

黄ニキビとは【右記:症例写真】のように、患部に膿をもったニキビのことで、赤にきびよりも厄介な症状として位置付けられています。
黄ニキビの特徴
というのも、黄ニキビができてしまった時点で、その後どんな治療をしても、生涯消えないような跡が残ってしまうリスクが極めて高いからですが、ではなぜ黄ニキビは白ニキビや黒ニキビと違って跡になりやすいのか・・・

まずは、黄ニキビができる仕組みを押えておきましょう。

ニキビは症状の進行段階によって、大きく4タイプに分類することができます。
ニキビ症状の段階
つまり、白ニキビや赤ニキビを飛び越えて、いきなり黄ニキビが現れるようなことはまずありませんが、ではいったいどのようにして黄ニキビができるのか、その仕組みについてザッと説明しましょう。

そもそもニキビとは、簡単に言うと、毛穴の中に詰まった皮脂や角質、汚れなどが、長い間、排出されないために発症する皮膚疾患のことです。

最も症状の軽い白ニキビと呼ばれるものは、毛穴の中に溜まった皮脂などの塊が、肌表面からポツンと見えるに過ぎないものですが、この状態のニキビはまだ炎症を起こしていません。

ところが、この白ニキビを放置しておくと、毛穴の中に溜まった塊が酸化して黒ずんで見えるようになったり、あるいは、さらに皮脂が増え、そこにアクネ菌などが繁殖すると、細菌感染により痛みを伴う炎症を起こすような赤ニキビへと進行してしまうことがあります。
ニキビ跡の症例
しかも、この炎症は体質などにもよりますが、アクネ菌が増えれば増えるほど、また、運悪く他の雑菌が傷口から侵入してしまうと、どんどん症状は悪化してしまい、炎症範囲を徐々に広げていくため、表皮よりも下にある真皮層にまでダメージを与えてしまうことがあります。

炎症範囲の拡大による真皮層の損傷は、自然治癒による再生が難しくなる(正常な組織が変性し機能を失ってしまうため、一定の深さにある損傷は瘢痕拘縮を起こす)ため、最悪の場合はニキビが治っても、【左記:参考写真】のように凹凸のあるニキビ跡が消えずに残ってしまいます。

先に黄ニキビが厄介なのは炎症が治まった後の傷跡だと説明しましたが、傷跡が残ってしまう理由はこの点にあります。

ちなみに、黄ニキビは、別名膿(化膿性)ニキビ≠ニも呼ばれますが、なぜ患部に膿が溜まるのかよく分からないという方のために、膿が溜まってしまう理由について簡単に触れておきましょう。

体のすみずみまで行きわたっている血管内には血液が流れていますが、血液成分のひとつに白血球≠ニ呼ばれる血液細胞があります。
ニキビ発症のメカニズム
この白血球の数は赤血球ほど多くはありませんが、人体における免疫機能の中心的な存在であり、その働きのひとつに外部から進入した異物(細菌やウイルスなど)の排除なので、赤ニキビのように炎症を起こしている患部に住み着き繁殖しているアクネ菌や黄色ブドウ球菌などの細菌に対し、白血球は異物(敵)と見なして攻撃をはじめます。

簡単に言うと、菌を食べてしまう(貪食作用)わけですが、異物を食べた白血球はその役目を終えるとやがて自分自身も死んでしまうため、その死体が膿へと形を変えます。

つまり、黄ニキビにできる膿とは、主に細菌とそれを攻撃してやっつけようとした白血球の死骸などが入り混じった混じった液体ということになります。


黄ニキビの治し方(治療法)

患部に膿が溜まるような黄ニキビまで悪化してしまうと、自己ケアによる治療はほぼ困難です。

というのも、黄ニキビを対象とした市販の治療薬がほとんど見当たらないためです。

特にケアをしなくても、時が経てば炎症は次第に治まり、黄ニキビとしての症状は改善(場合によっては、さらに症状が進行することも…)していくこともありますが、炎症が長引けば長引くほど、範囲が広がれば広がるほど、ニキビ跡や色素沈着が残りやすくなるので、そのようなリスクはできるだけ避けたい!という方は、自己ケア(あるいは放置)よりも、皮膚疾患の専門医がいる皮膚科や美容外科等で早めに治療してもらうことをお勧めします。

ちなみに、医療機関で黄ニキビの治療を受けると、通常は下記のような抗生物質や漢方などを処方して、炎症を鎮めることからはじめるようです。

内服薬
飲み薬
■テトラサイクリン系:
 ・ミノマイシン、ミノスタシン・ビブラマイシン …など

■マクロライド系:
 ・クラリス、クラリジット・ルリッド  …など

■セフェム系:
 ・バナン ・セフゾン・ケフラール・フロモックス …など
外用薬
塗り薬
・ゲンタシン軟膏
・ディフェリンゲル
・ダラシンTゲル(ローション) ・アクアチウム軟膏(クリーム、ローション)
・クリンダマイシン …など

※患部の状態や医師によって、治療法や処方する抗生物質は異なってくるので、医師の指導に従ってください。

抗生物質の長期使用はいろいろと問題点もありますが、症状によっては炎症が早く収まるなど、適切に使用する分には早期改善が期待できるので傷跡が残りにくくなりますが、黄ニキビまで症状が進行してしまっている場合は、ニキビ跡や色素沈着については、たとえどんな治療を行おうとも、ある程度覚悟しておいた方がよいでしょう。