にきび!解体新書
顔の吹き出物1
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◎ 吹き出物の原因と発症メカニズム

通常、吹き出物とは、主に顔をはじめとする皮膚に発症した〝できもの〟を総称して呼ぶ言葉であり、基本的には〝にきび〟も吹き出物に含まれます。

世間一般では〝にきび〟は10代の思春期に現れる肌トラブルであって、20代以降にできるデキモノは〝にきび〟ではなく〝吹き出物〟として区別することもあるようですが、医学的には「尋常性坐瘡(じんじょうせいざそう)」という専門用語で統一されており、特に区別することなく呼んでいます。
吹き出物の発症メカニズム
先に医学用語的には〝にきび〟も〝吹き出物〟も特に区別しないと説明しましたが、少し込み入った話をすると、年齢とともに〝吹き出物〟が出来やすい場所や発症メカニズムは、若干異なってくるようです。
年代別 発症しやすい場所 特徴
10代~ ・Tゾーン(額~鼻筋)
・頬
主に思春期における成長ホルモンの急激な分泌により、ホルモンバランスが乱れ、一時的に皮脂量が増えることが影響していると考えられる
20代以降~ ・額
・こめかみ
・口周り
・フェイスライン(顎、首周り等)
成長ホルモンによる過剰な皮脂分泌というよりも、ストレスや生活環境の変化(食生活/睡眠不足/喫煙…など)によるものが大きく影響していると考えられ、特に鼻から下にかけて発症することが多い
個人差もありますが、このように「10代」と「20代以降」とでは、吹き出物の出来やすい場所や特徴が、若干、異なってきます。

したがって、10代に発症するできものが〝にきび〟で、20代以降に見られる〝にきび〟を吹き出物と定義するならば、20代以降に現れるものは、主にストレスや生活環境の変化、あるいは細胞の衰えや新陳代謝の低下による皮膚の自然治癒力の低下であるとも考えられ、次のように区別することができるかもしれません。(ただし、厳密に区別することは難しいと思われますが…)
にきびと吹き出物の違い
にきび
主に成長ホルモンによる過剰な皮脂分泌!
違い
吹き出物
ストレスや生活環境、皮膚の自然治癒力の低下!



◎ 悪化させない!顔の吹き出物の予防と対処法

10代の頃に発症する〝にきび〟も、20代以降になってから現れる〝吹き出物〟も、過剰な皮脂分泌による毛穴の詰まりが大きく影響しているのではないかとする説は今なお有力です。

しかし、思春期に多く分泌される成長ホルモンとは異なり、20代以降に現れる吹き出物は、職場のストレスや生活環境の変化なども深く関わっていると考えられ、その原因は一様ではありません。

また、過度のストレスや多忙による睡眠不足、あるいは疲れからくる疲労感等は、肌(皮膚)のバリア機能を弱め、毛穴から雑菌が入りやすい状態を作ってしまっているようです。

そのため、大人になってから顔に発症する吹き出物の予防や治療は、日頃のスキンケアや規則正しい生活の積み重ねが何よりも重要であり、一朝一夕に改善するわけではありません。

さらに、この多忙な社会環境にあっては、規則正しい生活を送りたくとも、なかなか実行できない人も大勢いることから、大人にきびとも呼ばれる吹き出物は、現代人の代表的な肌トラブルであるとも言えます。
吹き出物の予防&対処法
皮脂対策 基本的に吹き出物が出来やすい人は、皮脂分泌量が多く毛穴に皮脂が詰まりやすくなっています。特に女性の場合はメイク落としが不十分であると、皮脂とともに毛穴に詰まり炎症を起こしやすくなります。そのため、入念なクレンジングと洗顔(にきび専用洗顔フォームは10代向けのモノが多く、大人にきび予防にはあまり適さない製品もあるので注意が必要!)、そして十分な水分補給と保湿が大切です。
メイク対策 オイリー肌の方が油分の多いファンデーションやクリームを頻繁に使用していると、かえって毛穴を詰まりやすくさせてしまい、吹き出物を悪化させる恐れがあります。そのため、オイリー肌の方はパウダータイプのファンデーションをサッと肌に滑らせるように薄く塗ったり(パフで叩くと毛穴に詰まる恐れがある!)、メイクはできるだけ短時間で落とすなど、肌にかける負担を極力軽くするような工夫が必要です。
食生活対策 糖分や油分を多く含んだ食べ物を過剰に摂取し過ぎると吹き出物ができやすくなります(理由:糖分の取り過ぎは、不足するとにきびや肌荒れなどを引き起こすビタミンB郡を大量に消費させるため)。そのため、ケーキやチョコレート、揚げ物やジャンクフードなどの食品はなるべく控え、ビタミン類(ビタミンB2、B6、C等)や、便秘が多い女性の場合は食物繊維などを積極的に取るよう心がけましょう。



にきび豆知識: ニキビは遺伝する… !?

ニキビの発症メカニズムが全て解明されたわけではありませんが、遺伝もまたニキビ発症の一要因であるとする説があります。

これは、子が両親の性質を受け継ぐ以上、肌質をはじめ、皮脂腺の大きさや分布・機能等にも何らかの影響を与えいると考えられるからです。

そのため、遺伝とニキビの関係を肯定する専門家も少なくありませんが、遺伝とニキビとの関係が科学的にはっきりと証明されているわけではなく、必ずしもニキビは遺伝する!と断言することはできないようです。

ある研究結果によると、一卵性双生児はニキビのできる場所や症状の度合いがほぼ一致したとされましたが、一方で一致しなかったとする報告もあるようです。

そのため、今後の遺伝子レベルでの研究によっては全く異なる事実が判明することも考えられますが、現段階においては、ニキビと遺伝は何らかの関係があるとする説が有力なようです。