にきび!解体新書
アクネ菌
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◎ アクネ菌とは?アクネ菌とにきびの関係

アクネ菌という細菌が〝にきび〟の発症に大きく関係していることは皆さんもご存知かと思われます。

しかし、このアクネ菌がいったいどのような形で〝にきび〟に作用しているのかについて正しく理解されている方は少ないのではないでしょうか。

〝にきび〟は男女問わず最もポピュラーな肌トラブルのひとつですが、近年は思春期を過ぎ、社会人になってから発症する、いわゆる〝大人にきび〟に悩まされる男女が増えているようです。

そのため、近年はオルビスやプロアクティブ⁺のような大人にきび予防に効果があるとされるスキンケア商品が人気を集めていますが、アクネ菌の性質や働きを正しく理解するとともに、自分に合った最適なスキンケアを行い〝にきび〟の悪化を防ぐことが大切です。
アクネ菌とは…
アクネ菌(プロピオニバクテリウム・アクネス)は、なにも〝にきび〟が発症しやすい人にだけ存在する菌であるというわけではありません。

人の肌には常在菌(肌のバランスをコントロールし、正常に保つために必要とされる菌)と呼ばれる細菌が存在しますが、その代表的な菌がブドウ球菌であり、にきびと深い関係にあるアクネ菌は、このブドウ球菌と同様、男女問わず皮膚に最も多く存在する細菌のひとつです。

したがって、〝にきび〟が出来やすい出来にくい問わず、アクネ菌はどんな人の皮膚にも存在します。
アクネ菌の特徴
常在菌のひとつであるアクネ菌は主に次のような性質をもっています。
皮脂を好み、酸素を嫌う!
そして、このアクネ菌がもっている性質が〝にきび〟を発症させ、悪化させる大きな原因になっているのです。
アクネ菌が好む部位
皮膚常在菌のひとつであるアクネ菌は、身体のどの部位であっても均一に存在しているわけではありません。

先の特徴でも説明したとおり、アクネ菌は皮脂を非常に好む細菌なので、主に皮脂分泌量が多い部位に多く住み着いています。

そのため、これらの部位に〝にきび〟が出来やすいとされるのは、皮脂分泌量とアクネ菌が大きく関係しているためです。
皮脂量が多い部位
① 顔 ② 背中 ③ 胸
にきび症状を悪化させる仕組み
男女問わず、思春期に入ると男性ホルモンの働きが活発化するため、皮脂の分泌量が必要以上に増え始めます。

すると、皮脂や汚れがうまく排出されなくなり、次第に毛穴が詰まり出します。

これが思春期における最も典型的な〝にきび〟の始まりですが、先にも触れたとおり、常在菌のひとつであるアクネ菌は、皮脂を好み酸素を嫌う性質をもった細菌です。

アクネ菌の増殖イメージそのため、皮脂や汚れで詰まった毛穴はアクネ菌にとって格好の住処となり、アクネ菌の増殖を促し活動が活発化するのです。

アクネ菌は皮脂を分解し脂肪酸を作り出しますが、この脂肪酸が〝にきび〟の赤みに大きく影響していると考えられています。

また、アクネ菌が分泌するポルフィリンという物質は、紫外線が当たると大量の活性酸素を生み出し、にきびの炎症や皮膚細胞を破壊する働きがあることがしだいに解ってきました。




◎ コレだけは押さえる!アクネ菌対策とにきびケア

皮脂や汚れなどが詰まった毛穴の中でアクネ菌が増殖すると〝にきび〟を悪化させる原因となります。

そのため、アクネ菌を抑制することが、にきびケアには欠かせない基本対策のひとつですが、皮膚常在菌として存在するこの細菌は皮膚の酸性度をコントロールし、他の病原菌の繁殖や侵入を防ぐ働きを担っていることも忘れてはいけません。
アクネ菌対策
洗顔のポイントアクネ菌を抑制する方法は、いくつか考えられますが、最もポピュラーな対策が洗顔です。

毛穴に詰まった余分な皮脂や汚れを除去することがアクネ菌を増殖させない第一歩となります。

しかし、過剰な洗顔は肌本来が備えている油分を取りすぎてしまうため、それを補おうと、かえって皮脂が多く分泌される恐れがあるため、洗顔のし過ぎには注意が必要です。

また、美容皮膚科等で行うレーザー治療や光治療などは、アクネ菌を殺菌すると共に、肌の皮脂分泌量を抑制し、にきびの出来にくい肌へと作り変える効果があるとされ、近年、若い女性を中心に注目が集まっているスキンケア療法のひとつです。

大人になってもなかなか〝にきび〟が治らない、あるいは悪化の一歩をたどっている…といった個人ケアではお手上げ状態の人で、できるだけ〝にきび跡〟を残したくないという人は、一度、専門医(皮膚科医)に相談し、適切な処置を受けることも検討してみましょう。




にきび豆知識: コメドってなに !?

コメド(面皰)とは、にきびの初期症状のことを指し、別名、白にきび(角栓等が酸化し黒ずんだものは〝黒にきび〟)とも呼ばれています。

少し詳しく説明すると、皮脂腺から分泌された皮脂がうまく排出されず、毛穴の中に汚れや垢、角質などと一緒に詰まることによって毛包内に白っぽい(あるいは黄色状)脂の塊のことで小さな膨らみを持った丘疹のことです。

コメドができてしまうと皮脂は正常に分泌されず、にきびを悪化させる原因であるアクネ菌が増殖するリスクが高まります。

そのため、今はまだ症状が軽く目立たないからといって、初期段階であるコメド(白・黒にきび)をそのまま放置するのは、あまりよいことではありません。

コメド状態時にケアをするかしないかにより、場合によっては、後々、にきび跡の有無を左右するケースもあるので、早めの治療・改善策が非常に大切になってきます。