にきび!解体新書
白にきび
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◎ 白にきびとは…

ひとくちに〝にきび〟といっても、その症状は様々で、また、できる部位も顔だけとは限りません。

胸や背中、首、おしりといった部位にもできてしまうことがありますが、ここでは、比較的、症状が軽い〝白にきび〟とは、いったいどのような症状の肌トラブルであるのかについて少しまとめておきましょう。
白にきびの原因
にきびが出来てしまう仕組みはいくつか考えられますが、毛穴の入口周辺の角質が分厚くなってしまうことが白にきび発症原因のひとつだと考えられているようです。

というのは、毛穴の入口が異常に厚くなった角質により塞がってしまうと、毛穴の奥にある皮脂腺から分泌される皮脂が、本来、排出されるべき行き場(出口)を失ってしまうため、毛穴内に滞留してしまいます。

白にきび画像その結果、皮脂と毛穴内の汚れなどが絡み合った滞留物が、徐々に大きく膨れ上がり、肌表面にポツンとした盛り上がりとして現れるようになるわけです。

では、なぜ白にきびと呼ばれるのかというと、それは毛穴内に詰まった滞留物(主に皮脂や古い角質)は、まだ炎症を起こしていない段階なので、その見た目が、ちょうど右記【参考写真】のように白っぽく黄色みがかった色(分かりずらいかも…)をしているためです。
白にきびの特徴
先にも説明したとおり、白にきびは、まだ炎症を起こしていない状態なので、にきびの中でも比較的症状が軽い初期段階の肌トラブルです。

そのため、腫れも小さく(概ね、直径1~3mm程度)、他の症状に比べると治療しやすいタイプのにきびですが、そのまま何のケアもせず放置しておくと、皮脂を栄養源にしているアクネ菌が繁殖してしまうため、炎症を起こした状態の〝赤にきび〟と呼ばれる段階に悪化してしまうことがあります。
白にきび
毛穴に皮脂が詰まった状態ではあるが、まだ炎症を起こしてはいない… 白にきび画像2
皮脂を好む!
矢印
アクネ菌が繁殖!
赤にきび
炎症を起こしているため、触ると痛みを伴う腫れあがったにきびとなる 赤にきび画像
ちなみに、白にきびは、主におでこや口周り、あご周辺部にできやすいと言われていますが、他の場所にはまったくできないというものでもなく、発症部位については個人差が大きいようです。

また、女性の場合は、ファンデーションの厚塗りや、コンシーラーを使っている方に出やすいといった意見もみられます。




◎ 白にきびケアの基礎知識

まず、気になっても触らない!

一旦、白にきびが出来ると、どうしても気になってしまうので、ついつい手で触ってしまいがちですが、いくら症状の軽い白にきびであっても患部を刺激する行為はNGです。

というのも、汚い手で触ったり(一見、綺麗そうに見えても、手は意外と雑菌が多い!)過剰な刺激を与えると、かえって症状が悪化してしまう恐れがあるからです。

白にきびケアのポイント比較的症状の軽い白にきびに関しては、市販薬などで炎症を予防(軽減)し、それ以上悪化しないようケアすることが大切になってきます。

※初期状態の白にきびであれば、毛穴用パックで毛穴の詰まりを取り除くことも可能ですが、肌に負担をかけることになるので、必ずしも全ての人に有効な処置とは限りません。

市販薬が肌に合わない・・・患部のザラついた肌がどうしても気になる・・・という方は、たとえ白にきびであっても、リスクの高い自己処理は避け、早めに専門の皮膚科へ行くことをお勧めします。
白にきび向けの治療薬とは…
白にきびは、過剰な皮脂分泌やターンオーバーの乱れなどが大きく影響しているのではないかと考えられていますが、その原因を特定するのは難しいとされています(ホルモンバランスやストレスなど、複数の要因が複雑に影響しているケースも十分考えられるため…)。

専門クリニック(皮膚科など)では、主に抗生物質やトレチノイン、レチノイド、過酸化ベンゾイル、アゼライン酸などが処方されていますが、白にきびは初期段階の肌トラブルなので、個人差はあるものの市販薬で改善するケースも少なくないようです(もちろん、生活環境や日頃の洗顔、スキンケアの見直しも重要!)。

※諸外国では既にスタンダード治療薬であった塗り薬『ディフェリンゲル』が国内でも認可(2008年10月)されたため、皮膚科等で行うにきび治療には、このディフェリンゲルを処方するクリニックも増えています。

白にきびケアを対象とした市販薬は複数ありますが、ライオン株式会社の『ペアアクネクリームW』もそのひとつです。

『ペアアクネクリームW』に配合されているイブプロフェンピコノールがアクネ菌によるコメド(白にきび)の生成を抑え、炎症による赤にきびの症状を鎮めるため、にきびや吹き出物といった肌トラブルをもとから治療します。

また、イソプロピルメチルフェノールが症状を悪化させるアクネ菌などを殺菌し、にきびの悪化を抑えるようです。

ただし、必ずしも万人の肌に適した治療薬とは限らないので、あくまで参考程度に受け止めてください。




そのため、違和感を感じたり、症状の改善が見られない(あるいは悪化してしまった)場合には肌に合っていない可能性が考えられるため、使用を中止したり医師に相談するようにしましょう。

豆知識:白にきびにはディフェリンが有効 !?

欧米を中心とした諸外国では、既にスタンダードな治療薬であった外用薬ディフェリンが、ようやく日本の医療機関でも処方されるようになりました(認可:2008年10月)。

ディフェリンがにきび治療に有効だとされる理由は、ディフェリンに含まれる有効成分アダパレンにあります。

そもそも、にきびは角質が異常に厚くなり毛穴に皮脂や汚れが詰まってしまうために起こる肌トラブルなので、この毛穴詰まりを解消し、余分な皮脂が毛穴の入口から排出されるようになれば、皮脂を好むアクネ菌の増殖が抑えられ、結果として症状の悪化を食い止めることにもつながります。

ディフェリンの有効成分アダパレンには、肌の角質層を剥離を促すレチノイン酸と似た作用があるため、薬剤を患部に塗布することで、角化細胞の増殖が抑制され、表皮の角質細胞を薄くすることができます。

つまり、毛穴を塞いでいる厚く固くなってしまった角質層が一時的に薄くなることから、皮脂が毛穴に詰まることなく外に排出されやすくなるため、皮脂が毛穴にたまるのを防ぐことができるというわけです。

ディフェリンは、基本的にすべての症状に対して改善効果が期待できる外用薬として広く処方されていますが、どちらかというと面皰改善に高い効果が期待できる薬剤なので、肉眼ではほぼ見えない小さな毛穴詰まり(微小面皰)や白にきび・黒にきびと呼ばれる、比較的、軽度症状に適しているようです。

そのため、白にきびで悩んでいる方は、ディフェリンを処方してもらえる医療機関に相談してみるのも一法かもしれません。